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「audio-technica SOLID BASS ATH-WS1100」レビュー。硬質でキレのある重低音を高解像度で鳴らす密閉型(半開放)ヘッドホン

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audio-technicaのATH-WS1100をレビューします。

いわゆる「ドンシャリヘッドホン」ですが、ドンもシャリも非常に品質の高いヘッドホンです。

 

 

大事なことなので最初に書いておきたいんですが

このヘッドホンは密閉型として売られていますが、タイトルにも書いたとおり

実質半開放(セミオープン)です。

ハウジング部分にベント(空気穴)が開いており、音がだだ漏れます。スイーベル機構で折り畳みもできて、完全にポータブル運用で作られていますが、混雑した電車内でこれを鳴らそうもんなら、最悪ビンタされる覚悟でお使いください。
屋外は屋外でも、音漏れで迷惑がかからないアウトドアシーンなどで使ったほうが良いと思います。

 

 

では。まずは外観から。

 

 

外観

 

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 型式             密閉ダイナミック型
ドライバー        φ53mm
出力音圧レベル         100dB/mW
再生周波数帯域    5~40,000Hz
最大入力       1,000mW
インピーダンス    38Ω
質量(コード除く)  約281g
入力端子       φ3.5mmステレオミニジャック

 公式HPより引用

再生周波数帯域は5~40000Hzで、ハイレゾ音源に対応しています。

箱の下段に、最初に書いた空気穴の説明があります。

 

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収納部分にサラサラとした薄い布が敷いてあり、思ってたより丁寧です。
ロゴの周りにある、ファンのように見える黒い部分が開放部分です。

 

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アルミのハウジング部分は一見ツルツルに見えますが、細かい溝加工が施されています。フチにはキラリと光る金の差し色。実際に手に取って見ると高級感のある美しいデザインです。

 

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拡大写真。
指で軽くなぞると、溝に沿ってすーっと指がすべります。

 

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光の反射で虹色に見えることも。

 

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ケーブルは片出し着脱式で、3.5mmステレオミニ - 3.5mmステレオミニとなっています。オーテク公式のアップグレードケーブル「HDC1133/1.2」にリケーブルも可能です。ちなみに、接続部分のすこし上にある穴がエクストラベントです。

www.audio-technica.co.jp

 

装着感

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 イヤーパッドは、耳をすっぽりと覆うアラウンドイヤータイプです。

側圧は、僕は頭が大きい方ですが、キツくも緩くもないちょうど良さです。

スライダーは短めで、最大まで伸ばして使っています。

遮音性、音漏れについては、最初に書いたとおりアウトです。屋内での使用をおすすめします。

音質

カニカルな見た目と同様、全体的に冷たい、金属質な音色です。
解像度と分解能が高く、立体感がありますが、音源によっては少しバラついて聞こえます。

低域は、低音重視のドンシャリヘッドホンによくある、広い範囲の低域を持ち上げ、膨らませたような音作りではなく、低域のなかの上の方にあるアタックを出す部分と、下の方にある重低音の部分だけを尖らせたようなヘッドホンです。(ちょっとなに言ってるかわかんないですね)
おそらくハウジングにあるベントのおかげで、このどこにも被らない低音の抜けの良さと力強いアタック、スピードが実現されているのだと思います。『厚さ』より『硬さ』、『量』より『質』といった感じです。

高域は、やはり冷たく金属的な鳴り方です。ただ、耳に刺さるような不快な鳴り方ではありません。形のはっきりとした、シャッキリとした鳴り方です。

中域は、すこし遠めで引っ込んでいるような感じがします。ボーカルの音も冷たく金属的で、色ツヤ、温かみはありません。クラシックやジャズとは合わないです。

クラブミュージックやロックとの相性は抜群です。迫力のある重低音と高音で、最高にハイになれます。

 

 

 

そんな感じでございます。

素晴らしいドンシャリヘッドホンです。

半開放型でポータブルヘッドホンを作ったのは本当に疑問に思いますが、その空気穴のおかげで、この抜けがよく気持ちのいい音が生まれているので、その点に関してはよくぞここまでの物を作ってくれましたという思いです。

低音盛り盛りのヘッドホンを期待して購入すると肩透かしを食うかもしれませんが、ぜひ一度店などで試聴して、この無駄を削ぎ落としたキレのある低音を聞いてみてほしいです。

 

 おわり